2025年夏の甲子園(第107回全国高校野球選手権大会)に長崎県代表として3年連続5度目の出場を決めた創成館高校。延長11回タイブレークという激闘の末、九州文化学園を4-3で下して甲子園への切符を手にしました✨
今回は、「守り勝つ野球」をモットーに、着実に全国の強豪校へと成長を遂げている創成館高校野球部について、チームの特徴や注目選手を詳しくご紹介していきます。甲子園での活躍が期待される選手たちの魅力に迫ってみましょう!
創成館高校野球部の歴史と伝統
1962年創部から甲子園常連校への道のり
創成館高校野球部は、1962年の学校創立と同時に産声を上げました。長い歴史を持つ同部ですが、甲子園初出場を果たしたのは2013年の第85回選抜高校野球大会のこと。それまでは長崎県内でも無名に近い存在でしたが、2008年に稙田龍生(わさだ・たつお)監督が就任してから、わずか5年で甲子園の舞台に立つまでに成長しました😊
その後の甲子園出場歴は以下の通りです:
- 2013年春(初出場)
- 2014年春
- 2015年春
- 2018年春・夏(ベスト8進出)
- 2021年春(新型コロナウイルスの影響で中止)
- 2023年夏
- 2024年夏
- 2025年夏(今大会)
特に2018年の春のセンバツでは、チーム史上最高のベスト8まで勝ち上がり、全国にその名を轟かせました。また、2017年の明治神宮大会では、「史上最強世代」と呼ばれた大阪桐蔭高校に年間唯一の黒星をつけて準優勝に輝くなど、着実に力をつけてきています。
部員数105名!県内外から集まる球児たち
2025年度の創成館高校野球部の部員数は105名。これは長崎県内でもトップクラスの規模を誇ります。甲子園出場が増えるにつれ、毎年40人単位で新入生が入部するようになり、県内だけでなく九州各地から有望な選手が集まってくるようになりました💪
主な出身チームとしては、福南ボーイズ(7人)、熊本光の森ボーイズ(6人)、糸島ボーイズ(4人)、長崎中央リトルシニア(4人)など、九州全域の強豪チームから選手が集まっています。
学校敷地内には野球部専用の寮「若竹寮」があり、県外出身の選手たちも安心して野球に打ち込める環境が整っています。寮生活を通じて、技術面だけでなく人間的な成長も促される環境となっているんです。
稙田龍生監督の指導哲学と「守り勝つ野球」
元社会人野球監督が築く鉄壁の守備
創成館躍進の立役者である稙田龍生監督(61歳)は、1964年2月29日生まれの大分県国東市出身。別府大附属高校(現・明豊高校)から社会人野球の九州三菱自動車へ進み、選手として、そして監督として活躍しました。
九州三菱自動車時代には、監督として創部初の全国大会出場を果たし、2度の日本選手権出場という輝かしい実績を残しています。また、営業マンとしても活躍し、トップセールスマンに輝いた経験も持つ異色の経歴の持ち主なんです✨
2008年に創成館高校の監督に就任した稙田監督が掲げるチームテーマは「人間的成長なくして技術的成長なし」「気づきの多さが勝敗をわける」。そして何より重視しているのが「守り勝つ野球」です。
「点を取られなければ、負けることはない」というデフェンシブベースボールの徹底が、創成館を長崎県を代表する強豪校へと押し上げました。社会人野球仕込みの緻密さと、徹底した守備力強化により、鉄壁の布陣を形成しています。
「苦戦しても敗戦しない」精神力の育成
2025年夏の大会に向けて、稙田監督が掲げたスローガンは「苦戦しても敗戦しない」。これは単に技術的な強さだけでなく、精神的な強さも兼ね備えたチーム作りを目指していることの表れです。
実際、今大会の長崎県大会決勝でも、延長11回タイブレークという厳しい戦いを制して甲子園出場を決めました。まさに「苦戦しても敗戦しない」を体現した試合でした😊
稙田監督は一人ひとりの選手の潜在能力を見抜き、走攻守すべてにおいてスケールの大きな選手を育てることに定評があります。学校生活や寮生活、そしてグラウンドでの練習を通じて、野球の技術だけでなく、人間力の向上にも力を注いでいるのが特徴です。
2025年夏の甲子園 創成館注目選手たち
エース・奥田晴也(3年)の安定感
背番号1を背負う奥田晴也投手は、創成館の絶対的エースとして君臨しています。高校2年生から先発・リリーフの両方をこなし、幅広い役割で勝利に貢献してきました。
長崎県大会では安定した投球を見せ、特に準々決勝や準決勝では要所を締める投球で勝利に貢献。奪三振能力も高く、粘り強い投球が持ち味です。甲子園の大舞台でも、その安定感は大きな武器となるでしょう✨
奥田投手の特徴は、ピンチに動じない精神力の強さ。2024年夏の甲子園でも9番打者として先発出場し、5回を投げて被安打5、奪三振4、自責点1という安定したピッチングを披露しました。大舞台での経験も豊富で、今大会での活躍が期待されます。
最速149キロ!森下翔太(3年)の剛速球
創成館のもう一人の注目投手が、最速149キロの速球を武器とする森下翔太投手です。主にリリーフとして登板し、試合の流れを変える役割を担っています。
長崎県大会では、決勝の九州文化学園戦で先発し、7回まで好投。準々決勝では5回で被安打6ながらも6奪三振を記録するなど、三振を奪える本格派右腕として注目を集めています💪
森下投手の魅力は、なんといってもその球速。高校生離れした149キロのストレートは、相手打者にとって大きな脅威となります。春季大会でも安定した投球内容を見せており、甲子園でもその剛速球で全国の強打者たちと勝負する姿が楽しみです。
攻守の要・山下翔(3年・捕手)
背番号2をつける山下翔選手は、キャッチャーとして投手陣をリードしながら、打撃面でも4番として中軸を担う攻守の要です。
秋季大会や春季大会では主に4番打者として出場し、チームの得点源として活躍。長崎県大会でも5番キャッチャーとしてスタメン出場し、準決勝の長崎商戦では3打数2安打と好調をキープしました😊
山下選手の強みは、安定したリード面と勝負強い打撃。投手の特徴を理解し、相手打者の傾向を読んだ配球で、奥田・森下の両エースを支えています。打撃面でも長打力があり、ここぞという場面での一発が期待できる選手です。
リードオフマン・峯孝汰(3年・外野手)
1番センターとして出場する峯孝汰選手は、創成館の切り込み隊長として攻撃の起点となる重要な役割を担っています。
県内大会では安定したセンター守備と高い打率を誇り、複数試合でチームの主軸として活躍。高校2年生からチームの中心選手として出場し、昨夏以降の試合でも1番や3番打者として安打数や打点を記録しています✨
峯選手の特徴は、俊足を活かした攻撃的な走塁と、広い守備範囲。リードオフマンとして出塁率も高く、盗塁も積極的に狙います。甲子園でも、その機動力を活かした攻撃で相手を翻弄することが期待されます。
強打の3番・櫻井虎徹(3年・外野手)
3番打者として攻撃の中心を担う櫻井虎徹選手は、長距離打者として注目を集めています。主にライトのポジションでスタメン出場し、春季大会では5打数2安打3打点という素晴らしい成績を残しました。
櫻井選手の魅力は、なんといってもその打撃力。長打を期待できるスイングスピードと、勝負強さを兼ね備えた頼れる打者です。守備面でも安定しており、外野からの強肩でランナーの進塁を阻止する場面も多く見られます💪
多彩な才能・下川輝(3年・内野手)
背番号3の下川輝選手は、セカンドを中心に複数のポジションをこなすユーティリティープレイヤーです。高校2年生の時から長崎県大会でスタメン出場を重ね、安定した打撃とプレーの柔軟性でチームに貢献してきました。
下川選手の強みは、どのポジションでも安定した守備を見せられる器用さと、状況に応じた打撃ができる対応力。全国大会でもその経験を活かし、チームの勝利に貢献することが期待されます😊
創成館野球部の戦力分析と甲子園での展望
投手陣の層の厚さが最大の武器
創成館の最大の強みは、なんといっても投手陣の層の厚さです。エースの奥田晴也、最速149キロの森下翔太を筆頭に、上野祥太郎、今村優日、八尋大典など、複数の投手が控えています。
特に奥田・森下の二枚看板は、先発・リリーフとしてフル回転が可能で、相手チームにとっては非常に攻略しづらい存在となるでしょう。稙田監督の緻密な継投策により、9回まで失点を最小限に抑える「守り勝つ野球」を実践できる戦力が整っています✨
また、投手陣を支える山下翔捕手のリードも光ります。各投手の特徴を最大限に活かした配球で、相手打線を翻弄します。高原守生という控え捕手もおり、捕手陣の層も厚いのが特徴です。
機動力と長打力を兼ね備えた攻撃陣
打線は峯孝汰のスピードから始まり、下川輝、櫻井虎徹の中軸、そして4番の山下翔へとつながる、バランスの取れた打順構成となっています。
1番の峯は出塁率が高く、盗塁も積極的に狙える俊足。2番にはつなぎの意識が高い選手を配置し、3番櫻井、4番山下の長打力でランナーを返すという明確な攻撃パターンがあります。さらに、5番以降にも八十島太七、中山龍之介といった実力者が控えており、切れ目のない打線を形成しています💪
また、小技も確実にこなせる選手が多く、送りバントやエンドランなど、状況に応じた攻撃ができるのも創成館の強みです。
鉄壁の守備陣
「守り勝つ野球」を標榜する創成館だけに、守備力は県内でもトップクラス。内野陣は下川輝(二塁)、中山龍之介(三塁)、野田遥斗(遊撃)、小佐井柊真(一塁)という布陣で、堅実な守備を見せます。
外野陣も峯孝汰(中堅)、島田憲汰(左翼)、櫻井虎徹(右翼)と運動能力の高い選手が揃い、広い守備範囲でヒットを阻止します。特にセンターの峯は守備範囲が広く、難しい打球も確実にアウトにする技術を持っています😊
チーム全体でエラーが少なく、堅実な守備でピンチを最小限に抑えることができるのが、創成館の大きな武器となっています。
まとめ:創成館の甲子園での活躍に期待!
3年連続5度目の夏の甲子園出場を決めた創成館高校。稙田龍生監督が築き上げた「守り勝つ野球」と、奥田晴也・森下翔太の二枚看板を中心とした投手陣、山下翔を中心とした打撃陣、そして鉄壁の守備陣と、すべてにおいてバランスの取れたチームです。
「人間的成長なくして技術的成長なし」という稙田監督の指導理念のもと、技術面だけでなく精神面でも成長した選手たちが、甲子園という大舞台でどんなプレーを見せてくれるのか、本当に楽しみですね✨
2018年のベスト8を超える成績を目指し、「苦戦しても敗戦しない」精神で戦う創成館高校。長崎県代表として、そして九州の代表として、全国の強豪校相手に堂々と戦ってくれることでしょう。
皆さんもぜひ、創成館高校野球部の戦いぶりに注目してみてください!甲子園での熱い戦いが、今から待ち遠しいですね💫
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