2025年夏の甲子園に2年連続8回目の出場を決めた西日本短大付(福岡)。福岡県勢として実に70年ぶりとなる3季連続の甲子園出場という偉業を成し遂げた注目校です。強力打線と俊足を武器に、全国制覇を目指す西短(にしたん)のチーム紹介と注目選手を詳しくご紹介します✨
チーム概要
基本情報
- 学校名:西日本短期大学附属高等学校(福岡県・私立)
- 夏の甲子園出場:2年連続8回目(過去に優勝1回)
- 監督:西村慎太郎(2021年〜復帰)
- 主将:小川耕平(3年)
- 部員数:77人
- 愛称:西短(にしたん)
3季連続出場の快挙!福岡県勢70年ぶりの偉業達成
西日本短大付は昨夏の選手権大会、今春のセンバツに続く3季連続での甲子園出場となりました。県勢の3季連続出場は1954(昭和29)年春~1955年夏まで4季連続出場を果たした小倉以来、実に70年ぶりとなります。
この歴史的な快挙は、西村慎太郎監督の指導力と選手たちの努力の賜物です。2021年に母校へ復帰した西村監督は、かつて新庄剛志監督(現日本ハム)と同級生として甲子園を目指した仲。35年前は夢叶わなかった甲子園の舞台に、今は指導者として3季連続で立つことができました😊
福岡大会決勝の圧倒的勝利
第107回全国高校野球選手権福岡大会は27日、久留米市野球場で決勝が行われ、西日本短大付が九州国際大付を10-1で下し2年連続8度目の優勝を果たしました。
決勝戦では初回から主導権を握り、1点リードの2回、先頭の山下航輝(3年)が初球のカットボールをたたくと打球はバックスクリーン右に飛び込む特大弾となった。この一発が呼び水となりこの回6安打で6得点と大量リードを奪い相手を突き放した。
強力打線は決勝でもノビノビと打ちまくり13安打で10得点。九州国際大付も12安打を放ちましたが、エース中野琉碧投手の粘り強い投球により1点に抑え込まれました。
注目選手紹介
1. 奥駿仁(おく はやと)外野手/内野手 ⚡️
奥駿仁は高い足を武器とし、全国大会や九州大会において1番センターやセカンドとして定期的にスタメン出場し、打撃成績も好調で、決勝では打率を高めている。
プロフィール
- 学年:3年生
- 打順・守備:1番センター/セカンド
- 出身中学:福岡・糸島市立福吉中
- 特徴:50m5秒8の快足
昨夏の甲子園でも1番打者として活躍し、U18日本代表候補強化合宿2025年に選出された実力者です。リードオフマンとして積極的な走塁と確実性の高い打撃でチームの勢いを作り出します。センバツでは準々決勝の横浜戦で2安打を記録するなど、大舞台でも動じない精神力を持っています🏃♂️
守備面でも、中堅手にとって最も打球判断が難しいとされる正面のライナーを、「打者のスイング、打球の角度、インパクトの音を聞きながら、そこに集中するようにしている」と大舞台でも動じることなく、冷静に低い姿勢を取った。高い守備力も魅力の一つです。
新庄剛志監督も母校の試合を観戦した際、奥選手の走塁に注目していたとか。プロからも熱い視線を浴びる俊足巧打の外野手は、夏の甲子園でもその快足を武器に大暴れしそうです!
2. 中野琉碧(なかの りゅうへい)投手 ⚾️
投手陣は高校2年生の中野琉碧が中心的役割を担っています。中野選手は多数の試合にリリーフと先発として登板し、全国大会や九州大会で安定した投球を見せており、2回戦や3回戦の先発で良好な成績を収めていることから、重要な投手であることが窺えます。
プロフィール
- 学年:3年生(現在)
- 背番号:1
- 出身中学:福岡・北九州市立緑丘中
- 球速:最速135km
- 投打:右投左打
エースとして君臨する中野投手は、先発やリリーフで複数の試合に登板し、安定した投球を披露しているチームの大黒柱です。福岡大会決勝でも九州国際大付打線を相手に12安打を浴びながらも1失点完投と、ピンチでの粘り強さが光りました💪
春のセンバツでは準々決勝まで進出し、全国レベルの打者との対戦経験も豊富。「打たせて取る」スタイルで守備陣を信頼し、テンポよく試合を進める投球術は見事です。夏の大舞台でも、その安定感でチームを勝利へ導いてくれることでしょう!
3. 山下航輝(やました こうき)捕手 🎯
山下航輝はキャッチャーとして守備範囲の広さと打撃の安定感を持ち、チームの要として活躍する正捕手です。
プロフィール
- 学年:3年生
- 打順・守備:6番捕手(決勝では8番)
- 出身中学:福岡・八女市立黒木中
- 高校通算本塁打:19本(福岡大会決勝時点)
「決勝男」の一発が甲子園をグッと引き寄せた。という異名を持つ山下選手。1年前、福岡大大濠との決勝でも2―2の8回、北九州市民球場の右翼ポール際へ勝ち越し3ランを放ち甲子園出場を決めた強打者だ。
今年の決勝でも2回に先制ソロホームランを放ち、チームに勢いをもたらしました。「去年の応援歌を聴くと力んじゃうんですけど今日は力まず打てた。いいところで打つなあ、と思います」と自らも認める勝負強さ🔥
守備面でも、キャッチャーとして、夏の甲子園を含めた大会でリードと捕球に長け、投手陣を巧みにリードします。配球の読みは他の選手とは一味違い、その経験を打撃にも活かしています。夏の甲子園でも「決勝男」の本領発揮に期待です!
4. 佐藤仁(さとう じん)内野手 💪
佐藤仁は主軸としての打撃力とストレートの伸びに優れています。プロも注目する右のスラッガーです。
プロフィール
- 学年:3年生
- 打順・守備:4番ファースト
- 出身中学:福岡・北九州子どもの村中
- 身長・体重:180cm、93kg
- 高校通算本塁打:9本(センバツ時点)
1メートル80、93キロの恵まれた体格から放たれる打球は、まさに圧巻の一言!春のセンバツでは、3試合11打数3安打で打率.273ながら、安打は二塁打・三塁打・本塁打とすべてが長打という持ち前のパワーを活かした打撃を披露しました。
4回1死二塁から内角直球を腕を畳みながら振り抜き、快音を残した打球はライナーで左翼スタンドに飛び込んだ。センバツ2回戦で放った大会第5号ホームランは、戦後の春夏通算2500本塁打という記念すべき一発となりました🎉
驚異のフルスイングを特徴としています。また、抜群の選球眼を持ち合わせており、積極的な打ち方が目立ちます。2年夏の甲子園では京都国際戦で代打出場するも空振り三振に終わり、その悔しさをバネに打撃強化に取り組んできました。下半身主導を意識した300スイングの連続ティーなどで今の打撃スタイルを確立。夏の甲子園でも、その豪快なスイングで観客を魅了することでしょう!
5. その他の主力選手たち 🌟
安田悠月(やすだ ゆづき)外野手
- 学年:3年生
- 打順・守備:5番左翼
- 強打者/攻撃の要
春のセンバツでランニング本塁打を放つなど、長打力とスピードを兼ね備えた選手です。打席時のテーマ曲はドボルザークの「新世界」という個性的な一面も😊
斉藤大将(さいとう たいしょう)外野手
- 学年:3年生
- 打順・守備:3番右翼
- 出身中学:福岡・福岡市立花畑中
打率.464(秋公式戦、20位)、打点11点(16位)、盗塁7個(7位)という好成績を残す、走攻守三拍子そろった選手です。
井上蓮音(いのうえ れお)内野手
- 学年:3年生(現在)
- 打順・守備:2番遊撃
- 出身中学:佐賀・小城市立牛津中
内野の井上蓮音や小川耕平も安定したプレーを見せており、アウトを積み重ねる役割を担います。堅実な守備でチームを支えます。
小川耕平(おがわ こうへい)内野手
- 学年:3年生
- 守備:三塁手
- チームの主将として精神的支柱
湯山仁太(ゆやま じんた)内野手
- 学年:2年生(現在は3年生)
- 守備:二塁手
- 来年のチームを担う若手有望株
チームの特徴と強み
1. 県内屈指の強力打線 ⚡️
福岡大会の決勝は2桁10点を挙げる快勝したように、西日本短大付の最大の武器は破壊力抜群の打線です。選抜大会で3本塁打を放った全国レベルの強力打線は、1番から9番まで切れ目がありません。
特に、俊足の奥駿仁、巧打の井上蓮音、長打力の斉藤大将、主砲の佐藤仁、強打者の安田悠月、決勝男の山下航輝と続く打線は、まさに「どこからでも点が取れる」布陣です💥
2. スピードと機動力を活かした攻撃
奥駿仁は高い足を武器とし、奥駿仁(2年)盗塁8個(4位)というように、足を使った攻撃も得意としています。長打力だけでなく、バント、エンドラン、盗塁などの小技も駆使し、相手投手にプレッシャーをかけ続けます。
3. 粘り強い投手陣
エース中野琉碧を中心に、原綾汰(3年・左腕)、山口晃生(3年)など、複数の投手を擁しています。再三のピンチにも決定打を許さない西日本短大附・中野投手の粘りの投球が光りました。という評価通り、ピンチでも動じない精神力の強さが光ります。
4. 堅実な守備力
全体として、攻守のバランスに優れたチーム構成となっており、夏の大会に向けて高い戦力が整っている印象です。内野の井上、小川の二遊間コンビ、外野の奥、斉藤、安田のトリオ、そして要の山下捕手と、守備面でも隙がありません。
新庄剛志監督からの熱いエール 🔥
日本ハムの新庄剛志監督は27日、自身のインスタグラムで母校・西日本短大付属高の甲子園出場を祝福した。西村監督とは高校時代のチームメートで、35年前に共に甲子園を目指した仲。
「今年は西短からこっちの世界に2人くらい入ってきそうな予感」「スケジュール合えば観に行きます」とコメントし、後輩たちにエールを送りました。実際、昨夏の甲子園3回戦では母校の応援に駆けつけ、選手たちを激励しています😊
まとめ:全国制覇への期待
3季連続の甲子園出場という偉業を成し遂げた西日本短大付。【チームの特徴】福岡大会の決勝は2桁10点を挙げる快勝で、2年連続の甲子園と、勢いは十分です。
強力打線と俊足、粘り強い投手陣、堅実な守備と、まさに「総合力野球」で勝ち上がってきたチーム。過去に1度の優勝経験もあり、全国制覇への意欲は並々ならぬものがあります🏆
特に注目は、50m5秒8の俊足・奥駿仁、エース・中野琉碧、「決勝男」山下航輝、プロ注目のスラッガー・佐藤仁の4人。彼らを中心に、福岡県勢として70年ぶりの快挙を成し遂げたチームが、今度は日本一という更なる高みを目指します。
2025年夏の甲子園、西日本短大付の戦いぶりに要注目です!福岡から吹く「西短旋風」が、聖地・甲子園を席巻することを期待しましょう✨
がんばれ、西短ナイン!!🎯⚾️
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